夜になって弱いながら雨が降り続いている。明日は本日よりもさらに軽快が必要な強い雨が降るとの予報であった。
夕食後は「日経サイエンス8月号」の特集記事「ヤポネシア ゲノムから解き明かす縄文人・弥生人のルーツ」を読んだ。ヤポネシアという言葉は作家の島尾敏雄の造語だが、科学の世界にもしっかりと根付いている。記事の中にあるキーコンセプト欄によるまとめをさらに要約してみた。
「大陸由来の渡来人と縄文時代からの在来人の混血は非常にゆっくりと進んだ。渡来人は移動ルート上にいた人々と混血しながら日本列島へ来た可能性を示している。渡来人は日本に水田稲作や青銅器をもたらしたが、その集団はルーツが異なる可能性がある。」
「礼文島の縄文遺跡で発掘された女性の全ゲノムが解読され、顔かたち・体質・集団サイズや婚姻の形などが浮かび上がった。韓国人や台湾の先住民などが縄文人と同じ配列を持つことが判明し、約4万年前に遡る共通の祖先を持っているようだ。」
ということに要約できる。
他の記事はおいおい読み進める予定。読みたい記事は
「暗黒物質探しの切り札 新XENON実験」、
「天文学の常識を覆す 大質量星の様々な最期」、
「SNSがしょうもない情報であふれるメカニズム」であろうか。
これからの時間は「美術の物語」(ゴンブリッチ)の第25章に目を通す。