先日東京に行ったついでに六本木で美術館と映画館に行った。美術館は僕の好きなセザンヌの絵画が90点展示されている。どれも輝くばかりの作品でもうため息が出るぐらい素晴らしい。
一番最初の、まず静物が素晴らしい。少々厚塗りの色彩が何ともいえずいい。ここでまず4,5分立ち止まってしまった。これで初期の作品なんだからやはりセザンヌは末恐ろしい。そして風景画、肖像画、静物画と続いていく。
見ていくと分かる . . . 本文を読む
若い時に見た向田邦子脚本、和田勉等演出による懐かしいドラマをたまたま見る。
実に僕がまだかろうじて20代で、結婚生活を始めたばかりの時である。あのトルコの楽曲がとても心を騒がせる印象的なドラマだった。
女兄弟4人と年老いた父親と妻。それぞれの生活を紐解けば出てくるわ人間の愛憎。何気ない笑顔の裏に隠されているもの、それは阿修羅の姿であったのだ。
長女綱子。50前の設定か。寡婦であるが社会人の息 . . . 本文を読む
遅らばせながら、老夫婦のがんとの闘病と愛、そして真摯な命を綴った朗読ものでもあるドキュメンタリー番組録画を昨夜をやっと見る。
主に妻が肺がんで倒れ妻を送るまでの夫婦の心情を綴っている。がんが分かってから1年9カ月の命を妻は全うする。がんの種類も小細胞肺がんという急性で性質の悪いものであった。そのうち夫も自身が胃がんであることが分かり、妻の後を追うように6カ月でこの世を去るのだ。
実に壮絶ながん . . . 本文を読む
今年の梅雨入りは少々気が早いのではと思ってしまう。長年生きているとだいたい季節の変化は体で覚えているが、天気図を見ていても梅雨前線は日本列島の遠く南に控えておりまだまだ上がってくるような気配もない。最近の雨模様は西からの低気圧が繰り返し来ていることによるものだと思われるが、こういうのも梅雨入りのファクターになるのかなあ、、。今年はさらに超強力な台風が季節外れに日本列島を窺っているが、、。
話は変 . . . 本文を読む
連休が始まり、近くの遊園地や緑豊かな公園で遠方から来た家族ともども毎日遊んでいます。あっという間に連休も終わりました。遊んでいると時のたつのは早いものです。
バラも次々と咲き始めています。この写真はチャールストンという種類です。黄色から赤色そしてピンクと色が変化する不思議なバラです。昨年はうどんこ病で真っ白でしたが、今年は勢いがいいです。
Aさまのご意見を聞き、元肥に油粕と骨粉を入れました。そ . . . 本文を読む
最近「阪急電車」「まほろ駅前多田便利軒」の2本の映画を見たとき、この作品に共通のものを感じた。
それは現代人を取り巻く、小さな、卑小な、身近な不安、幸せである。両作品とも人生をいかに行くべきか、とか緊迫した生と死という大きな命題はないものの、普段私たちが抱えている身近な悩み等を映像化している。「阪急電車」は電車に乗り合わせる人たちのいわゆるオムニバスものである。対して「まほろ駅前~」も便利屋がい . . . 本文を読む
震災後、落ち着かない日が続いている。大阪に住んでいて、何故という人もいるのかもしれないが、震災の災害状況はもとより、やはり福島原発がどうしても気になるのである。一進一退の災害が我々の目の前に毎日繰り広げられている。映画であれば結果はラストにあることが分かり切っているが、これは現実である。どうなるか分からない展開が恐い。そしてやはり重みが違う。仕事上も急に忙しくなっているのは仕方ないにしても、家に帰 . . . 本文を読む
映画を見ていて目を瞑らないことはない。年取るとこれほど眠くなるものか、、。厭になる。
予告編が退屈なのでだいたい目を瞑っている。一回見た予告編は2度目以降はつらい。だから目を瞑る。結構長いので気が付くと本編が始まっていることもある。映画でファストシーンはラストシーンと同様重要である。こういう時は映画ファン失格であると自分を呪う。
特に昼食後の映画が一番ひどい。ざっと見てみると、それほど眠りながら . . . 本文を読む
ふとしたことから映画の本数が減った。減ったというより減らしたというのが真相かもしれない。休日はだいたい午前中に1本、昼食して午後に1本。というように家で用事がなければだいたい4本は毎週見ていたことになる。たまたま休日が増えれば6本に。
だから、映画の時間を組み合わせて自由自在に映画を見ていたことになる。だいたい映画を観る前は一切内容を知らないので、見終わってからエンドクレジットで監督を知るものも . . . 本文を読む
今の携帯があと少しで2年になる。だいたい、2年ごとに機種を変更しているメーカーの言いなりになっている今どきファンである。ソフトバンクはもう7年目に入り、そろそろメジャーのDOCOMO辺りに変えようかなあと、ヨドバシとかビッグカメラ、ヤマダ電機を久しぶりにじっくりと歩いてみた。
だいたい今はIPADなるものを夏に購入。ひと月ぐらいは遊んだが、出張に手軽だと思っていたが、結構重い。700gなので大し . . . 本文を読む
先日、新作の映画を2本を見た。一本はカンヌ映画祭で最高賞のハネケ監督の「白いリボン」、片やあまり話題になっていない金子監督の「ばかもの」。
「白いリボン」は北ドイツ独特の陰鬱な空を暗示する人間の奥底にある悪を描いたものだ。これまでドストエフスキー然り、映画でも数々の映画作家が人間本来のどうしようもない暴力とそれに対する罪と罰そして救いを描き続けてきた。映像が白黒で内容が悪意の連続を描く怖い作品な . . . 本文を読む
今年初めて挑戦したバラでしたが、もう11月半ばなのにますます元気だ。ひょっとしたらバラはイギリスが源泉なので今頃の気候が一番良いのかもしれません。
とはいっても、12月に入ると花も少なくなってくるでしょうし、1月になるといよいよ鉢替えという作業を行わなければなりません。今まで、花を切り花にしたことは皆無ですが、今回初めてやってみました。
思ったより、様々な色がそろい華やかです。ピンクから、黄色 . . . 本文を読む
最近映画は見ているけれど、以前のように時間さえ合えば何でもという見方をしなくなった。
ちょっと前までは、例えば僕の席の周囲が女子高生ばっか、というのが結構あった。要するにケータイ小説の映画化という種類の映画も見ていたのであります。こういう見方も、いわば映画が向こうから僕の方に入ってくるわけで、思いがけずいい映画であることもある。最初から形を作ってしまうのはよくないと思っていたのである。
しかし . . . 本文を読む
先日ユトリロ展に行く。美術展は先月神戸まで浮世絵展を見に行ったが、それ以来。
JR京都駅の伊勢丹で催されているので、久々に朝の新快速に乗る。いつも混んでいるのでどうなのかなあと思ったが、何と時間が10時頃だったのでガラスキ。私鉄に較べると料金が少々高い分乗降客も少ないのだろうか。
30分ほどで京都に着く。久しぶりの伊勢丹百貨店。最近あまり百貨店なるものに行かない。本は売っていないし、紳士用品も少 . . . 本文を読む
ようやく今年の猛暑も日本列島から去ろうとしているようだ。何せ110年ぶりの酷暑。今、戸籍上だけの人は除き、ほぼ生きている全員が経験したことのない歴史的な暑さだったと言えるのだろう。
30度は越えていても、太陽を感じる皮膚は柔らかい日差しに感謝する。風も心地よい。これから寒くなる季節までこんないいときを感じることができるのだ。こういう思いも例年は感じることがないので、今年は自分自身本当に季節をその . . . 本文を読む