最近「阪急電車」「まほろ駅前多田便利軒」の2本の映画を見たとき、この作品に共通のものを感じた。
それは現代人を取り巻く、小さな、卑小な、身近な不安、幸せである。両作品とも人生をいかに行くべきか、とか緊迫した生と死という大きな命題はないものの、普段私たちが抱えている身近な悩み等を映像化している。「阪急電車」は電車に乗り合わせる人たちのいわゆるオムニバスものである。対して「まほろ駅前~」も便利屋がいろいろな顧客を通して人生を語るといったこれも立派なオムニバス映画である。
現代人で、悩みのない人は赤ん坊以外いないだろうが(赤ん坊もそれなりに悩みは抱えているのかもしれないが)それらを繊細に丁寧に描き上げたその真摯な映画作りは、これからの映画化への方向性まで指しているような気もするほど親近感がある。
でも思うのだ。何もない退屈な日常を過ごしている人たちは実はそれ自体が幸せな状態なのだ、と、、。(不幸になって初めて人間はそれを認識する。)人間、みな隣の芝生はよく見えるものだ。
話は変わるが、欲望を持つこと自体はお釈迦様も認めているらしい。要は「足るを知る」ことを知らない人間の、限りない欲望が問題なのだそうだ。うーん、よく分かりますが、、。飲食でさえ足るを知らないわたくしは、一体、、。
ベランダで今年はバラの花がもう咲き始めました。写真に写っている中央のバラはウィミーという種類です。(左下は遅咲きのフリージアです。)バラは病気も多く、これから手入れが大変です。でもバラ栽培も2年目なので、多少自信が出てきました。6本のバラは今年も今のところ元気につぼみを出しています。
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