
これはなかなかの掘り出し物。派手な劇場型犯罪、殺戮方法の奇抜さ、過去の誘拐事件の謎解きなどがすべて卓越しており、280ページを繰る動作がとても素早くなる。これはミステリーの娯楽性をすべて備えた秀作であります。
でも、ほんの少しだけ出てくる犯人像は恐らく誰も言い当てられないのではないか。ここだけ麻見氏を憎く思う。あれは無理だろうて、、。
警察小説というジャンルからはかなり逸脱した一気読みミステリーであります。評判はもっと高くてもいいはず、とまで思っちゃいます。未読の方は即読まれることをお勧めします。
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