セントの映画・小演劇・ミステリーあれこれ 100本

観賞数 2025年 映画 11本、 演劇 08本

石の繭 警視庁捜査一課十一係 (2011 麻見 和史)( 講談社) 80点

2015-10-19 20:52:16 | 読書遍歴

これはなかなかの掘り出し物。派手な劇場型犯罪、殺戮方法の奇抜さ、過去の誘拐事件の謎解きなどがすべて卓越しており、280ページを繰る動作がとても素早くなる。これはミステリーの娯楽性をすべて備えた秀作であります。

でも、ほんの少しだけ出てくる犯人像は恐らく誰も言い当てられないのではないか。ここだけ麻見氏を憎く思う。あれは無理だろうて、、。

警察小説というジャンルからはかなり逸脱した一気読みミステリーであります。評判はもっと高くてもいいはず、とまで思っちゃいます。未読の方は即読まれることをお勧めします。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アメリカン・ドリーマー 理... | トップ | 劇団伽羅倶梨35周年記念公演... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書遍歴」カテゴリの最新記事