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殺意の構図 探偵の依頼人(深木 章子著 2013 光文社) 75点

2014-08-24 13:31:58 | 読書遍歴

それぞれの視点で事件を描写した構成は良くあると言ってもやはり面白い。結構人が死んでいくが、トリックも説明調で実現可能かどうか不明だし(特に別荘での水死)、ラストのあっと驚くひねりも小説的には面白いが、現実に父親の職業がK事なのに娘が知らなかったというのかなり無理があり過ぎ。(公務員なんですぞ)

元弁護士という実務上の話展開は確かにユニークで新鮮である。しかし、現弁護士が犯罪をしてしまうという設定は動機が弱いかなあ、。

この作者はプロット作成に面白いものがあるのだから、今後は登場人物の心情をうまく引き出させられるかどうかということに尽きるだろう。(例えば自分の娘の死に立ち会って、平然と推理する父親なんて言うのはいくらなんでも嘘クサイ。)

まあでも最近のミステリーでも面白く読破出来た。将来に期待したい。


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