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斑鳩紀行~法隆寺から法起寺へ(11/24)

2010-11-24 18:43:44 | 書きとめ日記
 本当は京都の紅葉でも見に行こうかなと思っていた。でも、東福寺が新聞等で取り上げられていてものすごい人出だと予想されたこと、そして上村松園の展覧会も気になっていたのだがお目当ての「序の舞」が展示替えということで京都に行く気がなくなり、春から行きたかった法隆寺へ行くことにした。

奈良は今年も2,3回は行っているが、ずいぶん遠い所だという気がしていた。しかし、昨年引越しをしてから京都も奈良もそれほど差がないことが分かってきた。大体僕は京都より奈良のほうが昔から好きなのである。いつ行っても素朴な印象を持ち帰る。京都はそうはいかない。なぜか疲れて帰る。不思議ですね。人も京都のほうが多いからでしょうか。それとも京都のほうが商業的(打算的)だからでしょうか、、。

JRで天王寺経由で、関西線に入り法隆寺駅へ。駅の中で案内してもらい、レンタサイクルのほうが楽らしいと聞く。そういえば奈良ではよくレンタサイクルを使う。京都とは違い、遠いのだ。駅前の店で借りるとなんと500円。安いです。バス代にもならないかもしれません。

そのまま法隆寺まで直行。雨は降っていないが、空はどんより曇り空。でもそれほど寒くない。11時ごろに到着。早速、金堂、五重塔を参拝。
修学旅行生がいるがまあまあの人出。じっくり境内を散策できる。考えたら云十年来ていないような気もする。ほとんど覚えていない。

金堂の釈迦三尊像。教科書でも何度も見たあのお顔。やはり感激する。模写であろうが、金堂のあの壁画も目の前にある。僕はこの壁画がなぜか子供の時から変に好んでいる。特に10円切手にもなった観音菩薩像はとてもお気に入り。なんと目の前にあるではないか。これはうれしい。

五重塔の塑像群が暗くてあまり見えなかった。釈迦の入滅場面は確か圧倒的に迫力があったはずだが、特別拝観でないと見られないのかも。
そしてこれは全く知らなかった大宝蔵院を拝観。あの、優美で懐かしい百済観音像を配置するために建立したのだそうだ。これが平成10年のことだから僕は出来てから初めて来たことになる。やはりずいぶん来ていない。

この驚異的な美しさ。この像一つだけでも今日見に来た甲斐がある。あの緩やかな曲線は横から見ると背筋がピンとしていている。まさに世界のベスト3に入る仏像なのかもしれない。

夢殿を見、そして中宮寺の菩薩半跏思惟像を見つめ、納得。とても落ち着く。この仏像も美しい。今まであまり好きではないと思っていたが、全く変わってしまった。

法隆寺では今特別展示をしているはずだが、そろそろ時間も午後1時を過ぎてきた。見ていると何時になるか分からなくなる。とりあえず、いったん出て南大門のレストランへ。少々おなかが空いて来たのだ。

昼食と休憩を取りちょっぴり元気が出たので、藤の木古墳まで足を延ばす。こういうことができるのもサイクリングだからだ。5,6分で到着すると誰もいない静かな古墳だ。入口から中を眺めると奥の方でちょっと明かりがついた。明瞭ではないが、ぼんやり中の様子も見て取れた。なんという親切。感心する。

それから自転車を飛ばし法輪寺と法起寺へと駆け巡る。どちらも静かないい寺だ。また来てみたい気がする。そのまま法隆寺駅までスピードを上げると午後3時には到着した。電車もすぐ来て、快適な一日の斑鳩の旅も終わりだ。でも大阪から1時間で奈良に来れるんですね。全然遠くないです。また来させてもらいます。

アップの写真は法起寺の紅葉です。きれいでした。
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