おそらく正月映画として製作されたのではないかと思われる豪華絢爛な成瀬東宝映画。これだけ人数が多い割に一人一人手抜かりなく性格付けをしている点をまず誉めたい。それが全体のバランスを崩すことなくドラマ仕立てになっている。置き去りにした我が子(宝田)が偶然近所に住むことになる後半からぐっとドラマとしても焦点がはっきりしてくる。高峰と草笛の対立はこのドラマでのハイライト。その後急激な悲劇が待っているのだが、このためこの家に全くいる意味を無くしてしまう高峰をクローズアップにこのドラマは終わる。
それは「乱れる」にテーマを絞りさらに人間を見つめていく。
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それは「乱れる」にテーマを絞りさらに人間を見つめていく。
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