
山田の思いが現代を見捨てて過去へとたなびいているように思えた。山田節、大いに結構だが、こんな映画作りは若者は見向きもしないのではないだろうか、、。
特に孫娘の大学生活の不満は山田から見た誤嚥でもありいまどきあり得ない話。同僚の加藤ローサの優しさも山田目線でいたらいいなあタイプ。息子の大逆転も恐らく夢想だろう。
でもこうでも描かなきゃ市井の人間には未来は見えませんと言われても、そんなの、嘘だろうと世代を超えた人たちは受け付けられないのではないか。
内容的には大泉の話なんだが、結局吉永が目立ってしまうのは、これも山田視線? いや、悪くありません。相変わらず母さん役で、おばあさん演技はしていないが、これはファンサービスで仕方のないところ。
せめてYOUを骨抜きにしなかったら、もっと錆が効いて締まりがあったのになあ、、。と思いつつ、やはり山田映画に慣れている吾輩は映像カットの達者さに加点してしまう。
次作も期待します。
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