僕好みの映画だと思ったけどなあ。主演のお二人の演技は的確でさすがに巧いと思った、が、、、。
メリーポピンズ自体読んだこともなければ見たこともない。(まあこの映画は見なくてもいいようには出来ているが、それでも見た方がいいだろう)けれど、どんな話かも分からないのでこの作品に入っていけない気持ちのあったのは事実である。
交互に挿入される原作者少女時代のつらい思い出。これもイメージ先行で何故父親が悩んでいるのかも分からない。少女が見るイメージだからいいのではないか、と言った見方があるのかもしれないが、僕はそう思わない。映像で説明しようとしているのだからもうちょっときちんと描いてほしかった。
やはり一番印象に残ったのは原作者と映画化された作品との距離というものである。
僕は映画化されるにあたり、原作者に媚を売る必要は全くないと思っている。映画とは全く原作とは別の作品であるからである。
そういうことからすると、この原作者と制作者とのやり取り(確執)は現代でも起こり得ていることである。だいたい原作者に脚本を書かせた作品に秀作はあまりないように僕は思っている。やはり映画は原作者のものではないのである。
とか、ふらふらいろんなことを考えていたらラストになってしまった。
ところで、コリン・ファレル はイメチェンを図ってこの作品に出たのだろうか。悪くはないけれど、だいたいこの映画で一番分からないところは父親の部分なんですよ。
とすると、ちゃんとこの作品を僕が理解出来ていないだけなのかもしれません。
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