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オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~ (2013/米) 75点

2014-04-02 11:25:41 | 映画遍歴

出演者がレッドフォード一人だけという異質な作品であるが、だからこそ一個の人間と大自然との対峙という、人間が生きてゆく上での本質的な真理が明かされてゆく、、。

時間は2時間弱で通常の時間帯なんだが、長くは感じない。一人で海を回遊してしまう羽目になり、乗っていた船も沈んでしまい、救命ボートで広い海洋をただただ救いを待つ。

水、食料、何より一人きりという孤独感。文明から離れてしまった人間はどうやって自然と向き合うのか、、。

ロバート・レッドフォードは年を重ねてもう昔の華やかなりし面影は皆無だ。しかしまさに朴訥な普通の老人がそこにいる。演技といっても動作までそれほど演出できないだろうし、なかなか難しい演出を迫られる映画である。

ほとんどがレッドフォードのアドリブ的な演技に頼ることになったのであろう、そんな海洋に一人ぼっちの、男の挑戦、孤独、いわゆる人生そのものが観客の目の前に展開される。

もう僕だったらどうしよう、、とか考えられないほど過酷な展開です。ヤワな僕ではこの映画から知恵と勇気をもらったなんて、とてもじゃないですが言えないですネ。レッドフォードの方がうーんと年上なんだけど、体力がそもそも違うよ。

ラストは映画的でもありなかなか印象的なエンドでした。


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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はじめまして (raga)
2014-04-02 12:26:50
この作品、孤独を強いられる苦難と深遠なる青き海の映像が上手く演出された傑作だと感じます。老齢となった銀幕スターの体力に敬服。ラストも印象に残る名場面。おススメの1本デス。
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地味な映画でしたけど、、 (セント)
2014-04-02 13:09:43
ragaさま、こんにちは。
恐らく観客数も少ないだろうと、早く身に行かねばと思いながらなかなか達成できませんでした。
やはり館内は空いていましたけど、それ以上に緊密した時間が続くいい空間でした。
ラストは思いがけないいい終わり方で、見てよかったと思わせます。
またご意見下さい。
それでは、また。
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