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わたしが消える(2020 講談社)(佐野 広実 著) 80点

2020-11-20 17:45:08 | 読書遍歴

最近珍しいハードボイルドもの。謎解きの展開がなかなか自然で、かなりご機嫌。今や珍しい公安の暗雲組織を大胆に描く。

この部分が現実的ではないとの非難が多いようだが、公安なんてほとんどだれも現実を知らないのだから、このような飛躍があってもしかるべき。小説だからこそ表現できるものもあるはずではないか。

ラストの死後での夫婦愛もこれこそ純愛風で感動に値する。気に入った。

何といっても、読みやすい文章で、長編なんだが、あっという間に読めたのも加点の材料。感心しました。


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