直球気味の現代青春劇だ。高校生とその教員、そして家族との関係の中から若い息吹を青空に放出させようと、一つのドラマが始まる。
同性愛をどうとらえるかでこの演劇はかなり違ったものになる。この劇の解釈のように周囲の温かいまなざしで青春を送られる若者もいれば、そのまま倦怠感に包まれ埋もれ落ちる人もいるだろう。
劇は前者を描いている。颯爽として、未来も輝いている。おそらく現実はもっと醜いことが待ち受けているだろうが、劇はそこまでは追及しない。若者たちに未来あれ、だ。
それは正しい選択だろうと思う。爽快な劇となった。でも、一方、言葉の暴力に苦しむ若妻が悩んで、出産してなおかつ離婚するストーリーというのは、ちと無理があろうと思った。あんな夫婦はざらにいる。
でも、若い人たちだけの劇はやはりいい。まだまだ未来があるよ。そう思った。
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