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さよならの手口(2014)(若竹七海)(文春文庫) 80点

2016-01-25 17:06:56 | 読書遍歴
考えたら若竹の本は本当に久しぶり。僕とは合わないものだと思い、いつもパスしてました。ところがたまた今回読む羽目になり、女中年探偵葉村昌。男並みに筋骨はすぐれ(恐らくそうなんじゃない?何回入院してもまさに不死身でっせ。)行動力は早い。そして巧みな推理力。僕はちょっとチャンドラーのフィリップ・マーロウに思いを寄せましたね。

そう、ハードボイルドであります。

話としてはこれっと言って新味はない。葉村は何故か探偵を辞めていて、しがない古本屋でバイトをしている。そこで一つの事件を解決してしまったから、往年の大女優が彼女に仕事を依頼することになる、、。

それからは読んで行って、もうページを繰るのが惜しいぐらい、実に面白い。ミステリー的には特に本格物からは遊離している展開ではあるが、まあそんなことは気にならない。実に読ませる。この葉村の性格にみんな惚れてしまうのではないか。葉村は実におもろい女なのであります。

ミステリーの世界でやはり探偵という職業は魅力的です。実際はそんなことないんだろうけれど、ね。

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