
何となく予告編から見るに値しない映画だなあと思いつつ、【吉高】ファンである吾輩は仕方なしに彼女の久々の主演映画を見に行ったのであった。
そして、冒頭からまるで少女マンガのような設定と展開。なんじゃらほい、と距離を置き、イマドキノ女性の心理を観察するには持って来いの映画だワイ、と最初はお高く止まっていたのだが、そのうちだんだんと画面ににじるようになっていく自分に気づく。
まあ、こんなセックス付きの彼氏を5人も配置し、何らの匂いをを出さない女性がいるわけがない、と思いつつ、【吉高】の演技をチェックすると、これが結構うまい。5人とのそれらしきシーンが皆無だったこともあるのかもしれないが、厭味感がほとんどないのである(女性にはどうかわからないが)。
そう、漫画からそのまま画面に抜き出たような快活なおんなのこを【吉高】は全速力で疾走する。結婚願望がなかった人が親友の結婚でショックを受け、ウラヤミの心が反動する。親友の助言で、5人の男をリストに掲げ、そのうち一人ずつ消去する方法を採る。しかし、、。
面白い。現代の女の子にアピールする何かがあるような気もする。もちろん二股どころか五股の女の子は実際数少ないだろうから、これは明らかに現代の寓話であるが、夢でもあり、現実問題でもあるのだ。
中盤からなかなか次の男に進まないので、これはひょっとしたらと思い始めたが、やはりかなり嬉しいウッチャリであった。。映像に出現される彼氏はどう考えても彼女と不釣り合いだし、という映画の幻想を見事覆されかなり楽しいラストになった。【浜野謙太】が全く無名の俳優で通常ある先入観が全くなかったのも効いていた。この俳優の選定自体がこの映画の大きなトリックでもあるのだが、、。
まあ、カップルで見るにはお勧めしていいかどうか分からないが、平気でこの映画を見られるカップルに真実の愛を、そしてエールを送りたい。
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