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アリス・イン・ワンダーランド (2010/米)(ティム・バートン) 70点

2010-05-01 13:29:09 | 映画遍歴
まああまり見たことのない俳優を主役に置いたのはそれはそれでいいのではないか。色付けされていない新鮮さはある。何せ廻りはコテコテのスターたちだ。いいバランスで安心して見られるキャスティング。

ディズニー映画って、子供時代に大人には及びも付かない影響力を与えるものなんだ。そういう意味では大人の視点で語ってはいけない何かがこの映画にあるものとも思う。

赤と白の世界の明確な分断。まだ少女そうな(処女のような)アリスの面影。そしてやはり楽しく強烈なイメージの地の底のキャラたち。ひょっとして実際の土の中では微生物たちはこのような動きをしているのかもしれませんね。人間には分からないだけで、と思ってしまう。

子供の視点から映る世界を(想像とはいえ)大人が語るというのは不遜ではあるが、見ている間はいわゆるディズニーのワンダーランドを立派に形成していたのではないだろうか。

ところで、違和感のあるラストの唐突な就職経緯なんですが、それほど意味を求めなくてもいいのではないか。僕たち大人だから何か言いたくなるが、子供視点からすると恐らく全く記憶に残らない代物であるだろう、し。だいたい中国だなんて、現代の世相をいたぶった【バートン】一流の毒舌ではないでしょうか。

でも、なんでこんな挿話を入れるんだろうね? それより、僕は最後の航海で実際、船の操縦桿を握っている【ジョニー・デップ】を想像し、それは確信に到っていたから、そのままジ・エンドとなったのはちょっと驚きました。何か最後にファンタジー的な余韻が欲しかったなあ、、。

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