セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 92本、 演劇 70本

神の値段(2016)(一色 さゆり 著)( 宝島社 ) 80点

2016-04-06 21:25:32 | 読書遍歴

読ませるなあ。アートという生半可な恐ろしげなる芸術世界を垣間見た気にさせてくれる。読みやすい行間、ワクワクする展開など面白い小説に値する本作だが、けれどミステリーとしてはどうなのかと、、。

警察が登場しているのに全くいないかのような展開は少々理解に苦しむ。あのサインにしても主人公の佐和子が即気づかないはずがない。それが行間にラストまで全く出てこないのはやはりヘンだ。そして佐和子の給与が安い理由が、あのためだとは、これは笑っちゃいます。

とはいえ、ミステリーの常道たる一気読みだったのは事実なので、評価は上々だ。この作家の他の作品も読みたくなってきている。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 聖母(秋吉 理香子 著)(2015 ... | トップ | 人の住む日本最南端地へ行っ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書遍歴」カテゴリの最新記事