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何だろう、目の前にマイム的なスポーツ競技が催されている。見たことのないオリンピック競技だ。点数も何故そうなるのか全然分からないほどエキセントリックだ。背後のスクリーンにはオリンピック憲章が次々と流れている。
観客はその不思議な競技を最初から最後まで全部見続ける。見続けた。クスッと面白い部分もあるけど、どうしても意味を考えようとすると、そこで止まっちゃう。考えなくていいんだと気楽に劇を見てると、でもそのまま時間だけが流れてゆく、、。
途中、現役引退か、とか選手たちの悩みも聞こえてくるが、何かもうどうでもよくなってくる。一応、不条理劇なんだろうと思う。でもその割にはあまり笑いも哀しさもない。
どかーんと政治体制を揶揄ってるのかなあとも思う。社会体制、国家の下で開催されるスポーツ競技。この舞台では彼らは自由ではない。非人間的でもある。でも彼らはそこからどこにも逃げ出さない。ただリタイアするだけ。
スクリーンではクーベルタン男爵が悩みながら孤独に公園で死すと告げている。「人生で重要なことは、成功ではなく努力であり、肝心なのは、勝利したかではなく、よく戦ったかである」といった人物だが、何があったのだろうか、、。
うーん、やっぱりはっきり分かりません。むずい劇ではないんだけど、感性がほとんど見えないから、僕には届きにくい。
筒井って、こんな劇を書くんだ。彼の役者の演技は知ってはいたけど、全然イメージが違った。少々面食らう。
たまにはこんな劇にも出会う。でもこの手の劇、本当は好みのはずなんだけど、、。ちょっと温度差があったようですネ。
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