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黄色い涙 (2007/日)(犬童一心) 70点

2007-05-08 20:40:48 | 映画遍歴
東京オリンピック前があんなに貧乏たらしかったのか、と今頃再確認した時代考証も、変にCGを多用していなかったのは立派だ。細かいところまで気が配っていて感心。
でも、演出が敢えてナチュラルにしようとしているのか、鋭さが見られないので、起伏に乏しく退屈でさえある。
そのため、自然とストーリーに負うところが多くなるのであるが、それほど主人公たちにのめりこめるほどの魅力は感じられないので、当時の青年たちのスケッチとして見た。
同様の主題としては市川準の「トキワ荘の青春」があるが、作品的には後者のほうがテーマを明確に打ち出させていたと思う。
嵐の面々は力演なのだが、二宮和也と櫻井翔と他の二人との間の差が目立ち、それがこの作品の出来を左右したようにも思った。
でも、40年ほど前の青春というのは個人的にも興味があり、時代のスケッチとしては貴重だと思う。

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