バーディ(米）（1984)（アラン・パーカー） 80点

さすが、アラン・パーカー。難しい題材を信念を持って、しかも青年のもつはかなさまで夢に託し叙情的な映画になったと思います。
もう僕なんか忘れてしまったけれど、ガキのころは、鳥になって空を飛べたらなんて誰もが思うことですよね。そう、考えていたことまで忘れてしまっている自称大人も多いでしょうけれど、子供時分は人間と動物との境すら分かっていなかったはずです。
そんな、純真な子供のまま成長してしまった青年がベトナム戦争で現代の狂気とまともに遭遇してしまった悲劇を寓話風に描いています。
こんな青年はただ、オタクなだけなんだ、と思ってしまう現代の風潮ですが、ふと、随分前かもしれませんが、自分が真っ白だったときのことを、皆さん、思い出して見ませんか、、。