
米澤 穂信 、あっと驚く戦国ミステリー。440ページで結構長いが、4つのミステリーに分かれているので、読みやすい。あの、高校生の甘い清廉な心情を書いてきた米澤がジャンルの全く違う戦国ものへの挑戦はかなり驚いた。
登場人物が話す言葉の美しいこと。映画等でしか聞けない言葉だが、とてもいい。現代の言葉との差異に唖然とするばかり。
ミステリーとしては、少々強引な気もするが、まあこれはいつものこと。面白い。真犯人も気づけるようになっている。
600年ほど前の時代を現代によみがえらせ、しかも歴史の勉強もさせてもらい、有意義な書物である。
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