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人面屋敷の惨劇(石持 浅海 2011 講談社) 70点

2011-12-15 10:54:26 | 読書遍歴

石持作品は好きで全作読んでいるが、今回はそんな僕でもちょっと首をかしげてしまうことが多かった。しかし設定はさすが面白い。

大量子供誘拐の犯人と目される男の屋敷に、被害者家族が大挙乗り込むといったちょっと漫画的な展開。そこで早くもみんなの目の前で殺人が起こり、、。

と、でも、この作品、ツッコミが多すぎる。まず、いくらなんでもこれだけ大量の誘拐事件が発生したにもかかわらず警察が証拠さえつかめずみすみす被疑者を逮捕できないこと。ほとんど子供がほとんど殺戮されてるにも拘わらず、、。

また、屋敷にはもう一人住んでいたということなのだが、一週間ぐらいならいざ知らず10数年も隣室の住人が気づかないはずがない。とか、いろいろ無理やりっぽいのが多い。

それと途中はちょっと珍しく退屈感を感じてしまうほど、気づくと荒読みをしている自分。さすが、ラスト近くからの解決篇は力が入っていたが、それでもねえ、、。

次作に期待ということか。石持にしては凡作っぽい。


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