石持の新作。最近は彼の作品を読むのがきつくなり始めていたので、正直こんなにさらりと一気読みをするのも久しぶりで、ほんと面白く、大切にいとおしく読ませていただきました。
1編が30ページぐらいの短編が6つ。館ものでも、従来の館モノではなく、その大きな館に吸い寄せられるように迷い人が入り込んでくる、、。
僕には全編、面白かったです。なんで、あんなほんの少しのデータから真相をすらすら読み解いてゆくのか、そりゃあ考えたら変ですが、そこはミステリー、あれはあれでいいいのです。あれだからやはり面白いのです。それが石持の新境地なのです。ファンなら分かってあげてほしい。
謎はすぐ解決されるのであるが、肝心のこの館に棲む住人の謎は解決されることなく終わってしまう。ということは、シリーズ化されるということなのか。それならばうれしいけれど、、。
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