裁判官の検事への出向、弁護士への退官等希有な事象が目に付く。そして何より99.9%の確率で有罪化される判決の実態。それらを問題視するその姿勢は面白い。
でもなんかラストの法廷内の被告と裁判官の言葉で交わす愛の尋問は、興味深いけれど尻がむずむずする。マンガだったら感動するシーンだけれど、これは映画だからね、ちょっと厳しいものがあるよネ。
全体にひとつひとつのエピソードが嘘っぽいんだよね。例えば見合いで婚約中の被告を男の母親が面会に行き、普通は罵倒するだろうが、、。けれどその逆なんだ。ああいう人間像はホント気持ち悪かった。あり得ない。いやあ今考えてもキモイ。
僕は後で知るわけだが、この映画は塩谷瞬のセリフが全部見事他の俳優による吹き替えらしい。これは前代未聞のことでそんなことが映画作品の制作過程であっていいのだろうか、と訝る。
撮り直しができなければこの映画をお蔵にすればいい。今このコメントを書きながらなんか変な映画だなあという印象が残る。
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