レヴィットの初監督作品、ということで渋谷で見て来ました。期待してました。ヨハンソンも好きだしね。斬新な映像を期待してました。レヴィットの作品だからね。でも全体的に枠からはみ出ることが出来なかった感がする。
題材はまあ古くも新しくもある性であります。性とポルノとかどう関係するのか分かりませんが、ポルノというより自慰中毒気味の男の性への格闘劇なんでしょうなあ、、。
そんなの、だいたいの男は自慰が幼くてセックスが大人だなんて、高校生じゃあるまいし、考え悩むことなんて本当にあるのでしょうか。
レヴィットはそこが面白い視点だと思ったんでしょうなあ。でも面白いけど馬鹿くさい。
そんな陳腐なテーマより僕がレビットにがっかりしたのは、映像の撮り方がいやに保守的だったということなんだ。例えばベッドシーンでも正上位なんだけど、男の尻にはシーツがかかっている。当然女はただいるだけの姿態状態です。
ましてや2,3メートル前の椅子をカメラの(日本だったらもやもや個所)前に置いて安っぽいそれこそ退屈濡れ場映画にしてくれています。
新しい何かに全く挑戦していないんだよな。まあ、話は結構卑近な話で退屈はしなかったけど、別にレビットが取り上げる題材でもなかった感じがするし、、。
ヨハンソンは損な役回りだったけど、逆に結構楽しんでいたのではないかなあと思う。ムーアは母親の年齢でもおかしくない妙齢の役なんだけど、もう気持ち悪さを超えて幽玄の世界に入っておられました。
処女作にはその人のすべてが入っているという伝説があるが、それからするとレビットは俳優オンリーの方がいいのかもしれません。
いやあ、こんなこと書いてレヴィットファンには怒られそうだ。でも僕も正真正銘、一流の(そうでもないか)レヴィットファンなんですよ。多少(彼のこと思うあまり)助言ぐらいさせてもらっていいでしょう。
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