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赤い博物館 (大山 誠一郎 著)(2015)(文藝春秋) 85点

2016-02-09 20:05:52 | 読書遍歴

警視庁付属犯罪資料館というミステリー愛好家からすれば絶好の舞台設定。オタクっぽいキャリアの女館長と左遷された熱腕刑事。それだけでもうよだれが出そうなぐらいワクワクします。

5篇の短編集だが、それぞれ綿密ですこぶる面白い。考えられないほどのミステリー展開。現代でもこういう小説が書けるんですな。まだまだ本格ミステリーは底が深いです。

5編全部秀逸だが、2つ目の「復讐日記」が特に素晴らしい。感心することしきり。

最近これほど丁寧にページを繰る本もまた珍しい。ミステリー愛好家は絶対読むべし。


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