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ニライカナイからの手紙 (2005/日)

2006-07-17 21:56:34 | 映画遍歴
蒼井優の可憐な少女振りがすべてであろうと思う。
いまどき、こんなストーリーひとつで2時間を持たせるのがどんなに大変か、熊澤尚人はまず考えたに違いない。
そのため沖縄の風土、光、人々を基調に持ってくる。
東京の町並みも沖縄から出てきた少女の目線で、いかにもエトランゼのごとき異東京がなかなか良く、だがその都会人も少女の素直なひたむきさを理解する側の人間となってゆく。
こんなハナシが、当人に分からずにうまく13年も続けられるのかどうかそもそも不思議だが、それを言ったらおしまいではあるが、でもクェッションの気持ちが残る。分かってからのつなぎも少しくどく長いかなあ。最後に来て演出に惜しいものがあったと思う。でも、こういう映画が現代で製作されること自体僕は奇蹟だと思う。良心作である。
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