自粛解除後初めての映画館での鑑賞。館主の粋な計らいで無料上映だ。朝から並んでみた作品で久々に嬉しい気持ちで鑑賞す。見逃していた作品でもあり、期待感は高まる。
映画は質の高さを維持しつつ、何故光州だけがこんな状況になるのか、映画の中の出演者同様、観客が自問し続ける。政治的なことは分からないが、軍部が政権を取ると日本の例と変わらず、どの国でも鉄砲小僧と変わらず突進するだけの政治体制だということか、、。
こういうつらい映像の連続にもかかわらず、映画としてゆったりと見ていられるのは、やはりソン・ガンホの悠然と余裕のある演技に負うところが大きいと思う。大した俳優である。
対して、重要な役どころであるトーマス・クレッチマンはなぜだか、内面的な演技が表に出てこない。そのため、感動すべきところで感動できない苛立ちさえ感じる部分もある。これは言葉の壁もあろうが、演出家のせいでもあるか、、。
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