セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 72本

ぼくらの落第先生 (2003/韓国) (チャン・ギュソン) 60点

2007-06-13 11:51:11 | 映画遍歴
コメディなんだが、題名から窺い知れるようにヒューマンだと分かっていて観客は見ているわけである。で、結果その通りなんだけど、途中は結構主人公の悪人振りが際立ってしまい、またその部分も長いから、いつ目覚めてアットヒューマンな展開になるのだろうとみんな期待して見ている。
それまでの間は長いとは思ったけれども、先生が人間性に目覚めてから30分はなかなか見事であった。特にチャ・スンウォンの演技はかなり秀逸。
最初の悪徳先生のときは人相も凄みを見せている。その後のコミカルな表情などうまくなったと思う。人間性に目覚めてからは表情がやわらかくなり、その変化ぶりはうまい。
特に父親の葬儀での床に付しての号泣は顔を見せることなく、手、頭で揺れ動く心理を演じきっている。
まあ、それほど綿密に作った脚本ではないが、一本のヒューマンな映画としては及第点ではないか、と思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 絶対の愛 (2006/韓国=日)(キ... | トップ | アナーキスト (2000/韓国)(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画遍歴」カテゴリの最新記事