ファルハディの骨太の処女作なのに驚く。もっと繊細な作品かなと思っていたので、いつものイヤミス感もなく、安心して見ていられた。
若い男が新妻をめとるも、不本意な理由で離婚させられるイラン社会事情など、バックグラウンドの指摘も文明国からは信じられないことが多いが、そういう理不尽さの追求は鋭い。
何より、男の女への愛の清らかさと大きさが胸を打つ。そして蛇取りの父親のような存在の男の出現。彼との会話は伝道師とその弟子といった深みも感じ取ることが出来た。ただその伝道師も愛という深い河をさまよう一人の男ではあったが、、。
この作品好きです。ファルハディの原点を強く感じた作品でした。
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