セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 93本、 演劇 71本

ブレードランナー 2049 (2017/米=英=カナダ)(デニ・ヴィルヌーヴ) 85点

2017-10-30 20:37:53 | 映画遍歴

力作だと思う。何より自分とは何か、人間とは何か、レプリカントとは何か、内省的なゴスリングが久々に役に溶けるような熱演。映像、音響も秀逸で、何か、カフカ的な暗黒の世界が宇宙に浮遊している感が強かった。映画ファンであってよかった!

3時間すべてのシーンが好きだが、その中でも、体がほしいと願うジョイが生身の女性と交差し、Kと愛を交わすシーンが絶品。素晴らし過ぎて涙が出た。

また、ラスト近くの怒涛の水・水・水。それは最後に雪となり昇華する。レプリカントであっても、体には血が、水が激しく流れているのだ。人間への回帰というテーマが切ない。

3時間の至福の時。もう、もはや、映画館を出たくない。

 


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