力作だと思う。何より自分とは何か、人間とは何か、レプリカントとは何か、内省的なゴスリングが久々に役に溶けるような熱演。映像、音響も秀逸で、何か、カフカ的な暗黒の世界が宇宙に浮遊している感が強かった。映画ファンであってよかった!
3時間すべてのシーンが好きだが、その中でも、体がほしいと願うジョイが生身の女性と交差し、Kと愛を交わすシーンが絶品。素晴らし過ぎて涙が出た。
また、ラスト近くの怒涛の水・水・水。それは最後に雪となり昇華する。レプリカントであっても、体には血が、水が激しく流れているのだ。人間への回帰というテーマが切ない。
3時間の至福の時。もう、もはや、映画館を出たくない。
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