単なる格闘アクションだと思いきや、「仏教の本質」と「人間いかに生くべきか」等重いテーマを実にすばらしい映像とド迫力のアクションで見せる秀作でありました。
2時間強、ダレない映像がすごいです。全景俯瞰から細部に入っていくカメラが超緻密で、映像を見ているだけでワクワクします。飽きません。それに、善と悪、人間の因果応報といったダイナミックなストーリーが本流にあるので、本格人間ドラマになっています。
俳優陣が豪華で決まっています。【アンディ・ラウ】の悪と善の切り分け、懊悩。安心できる演技力。【ニコラス・ツェー】の真の悪党ぶり(ちょっと弱いかなあとは思いつつ)とカッコよさ。 そして出番は少ないけれど、【ジャッキー・チェン】の脇役に徹する大きな懐、そして心。その他 少林寺に属する寺僧たちの颯爽としたふるまい、潔さ。すべて目を点にして見てしまいました。
これだけの大掛かりな製作映画でも意外とプロモーションが少なく、観客数も少なめでした。題名からイメージする少林寺の一連のアクション作品群と見まがわれてしまったのか、少々残念。これは乱時期に人間どう立とうとすべきか、今、現代においてこそ見るべき映画だと思います。こういう掘り出し物はでも嬉しいです。
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