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もういちどベートーヴェン(2019 中山 七里著) (宝島社)  65点

2019-07-08 22:21:52 | 読書遍歴

おなじみ岬くん。かつての司法修習生時代の事件。

相変わらずとっても面白いけれど、これって、この本を初めて読む人向けに作られてないね。もうこの中山の連作を読みつないでいる人が、岬の若い時はどうだったんだろうって、ないものねだりで生み出した作品のようでもある。

かなり長く割いている岬のピアノ演奏シーンのあの表現は今回はまともに読めませんでした。逆にこの岬シリーズのファンはじっくり読むんだろうなあ、、。ということは僕はファンではないということ、なのかも、、。

一番かなわんのは、強引な真犯人造形。あまりに無理っぽくありません、か? あれだけの材料で、そりゃあ、これはもうミステリーではありませんな。

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