見終わって期待していなかったせいかも知れないが、結構面白かったので監督名を知りまず驚き。エメリッヒの映画だったんだ。でもいつもの、こけおどし的なカタストロフィもなくまとまった好アクションでした。
何気ない仕事探しからホワイトハウス見学へと続き、親子共々巻き込まれるというサスペンスの常道を行くホワイトハウステロの話ではある。
こういったアクション劇も通常は、二つ三つの峠を越えればまっさかさまにエンドに到達し、ハリウッド的微笑且つお涙でジ・エンド、というのが定番なんですが、この映画、まあそうでもあるのですが、ここらで話もそろそろ終わりかなあと思いかけたらそれからまた展開が錯乱し、そしてまた一転二転する面白さ、よく練られた脚本なんですよ。まさにエンタメの基本となるホン作りなんですネ。
まあこの手の作品も結構突っ込みもあるでしょうが、一つだけ敢えて言おうとしたら、あれだけの広い要塞となったホワイトハウスに(いくら大統領お抱えの軍隊が指揮していたとはいえ)、なぜ入り込む人間が一人もいなかったのだろう。塀の外でお馬鹿さんごとくただ待機している軍人はいないだろうに。
それと敢えてもう一つ。あれだけ大好きなオタクホワイトハウス学芸員がなぜ大事な骨董品を(テロリストを猛打したのはいいとして)、そのあとポイッと捨て去るんだろうか。愛情いっぱいの学芸員ならそういう行為はしないだろうに。
でも、ラストの、ホワイトハウス旗を振り回すいたいけな少女に感激するとともに、(作られたとはいえ)素朴な大統領とチャニングの新大スター振りにも好感でき、思いがけない拾い物映画だと僕は思いました。やはりこういう映画、あっと時間を感じさせない一気映画というのは実力のある証拠だと思います。
これだから映画はやめられないんだよね、とどんどん低俗化していく自分に気づきます。トホホ。
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