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昨日、マシュマロ映画「君の名前で僕を呼んで」を見て苛立っていた吾輩である。今日、性という本質的なものから人間を見据えた作品を見て、やはり映画って面白いと思う。まだまだいけると思う。実に爽快だ。
女も世の中もつまらんと言ってのける素直な青年が、女の欲望の一皮を剥いているうちに人間の神髄を知ってゆく。彼にとってそのプロセスは、ある意味プラトンと同じく哲学書を読むがごときものであったのだろう。
それをほとんど役者たちの血のにじむようなセックスシーンで表現する。大シネコンのGWの満員の映画館で、固唾を飲んでみんなが映像に見入る様は、恐らくこれから決して忘れることはないであろう光景である。
女性からの目線なんですな。女は男以上に獰猛なんです。リョウは女の前で、すべてを受けるフラットの存在になる。つまりはある意味、女の肉体の一部と化するわけです。男ではあるけれど、女の欲望を受け止める媒体物として機能する存在となるわけです。
まあ、こういう映画も海外ではあっような気もするが、日本映画で、しかもメジャー系で製作されるとはねえ、、。いやあ、すごい。面白い。快挙です。
人間、欲望という概念で、初めて人間として開放されるのです。この映画、もうちょっと若い時に観たかったです。秀作です。
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