前回の「気持ちいい教育」もすこぶる面白かった。だいたい劇の名前からにして少々世の中を見下しているというか、斜めに見ているか感じが濃厚で、そのため心地よく見られる演劇となっている。
そもそもポリアモリーなん言葉を知っている人がどれほどいるだろうか。どうしても観客はパンフレットを観る仕掛けになっている。(ぼくは見なかったけれど、、)
所々共産主義なんて今時流行らない言語も飛び交うが、女であれ、男であれ所有の否定を前提で恋愛を行う。いわゆるフリーラブの世界である。昔々大正時代に大杉栄がそれを実践して官憲に虐殺された事件もあった。まあ、舞台では若い男女が愛よ愛よとのたうち回るわけだが、愛なんてそんなに明確なものがそこらの一軒屋にあるわけではなく、セックス自体も愛という代物でもないのである。
後半はミステリー仕立てになっていて何かずくずく本当に面白くなってくる。これを作った福谷圭祐さんは本当に才能のある人だ。才気が溢れている。感心する。
俳優陣も言葉のイントネーションが完全標準語に近く、とても美しい。しかもセリフのとちりも少なく立派だ。練習はしっかりしたんだろうなあ。しかもみんな美女ぞろい,イケメンだ。(誉め過ぎか。)見ているだけで十分おつりが出る。観劇料を損したとは到底思えない。むしろ安い。
舞台が終わり、帰り支度。しかし佐々木君のソロライブがあるという。これはどう言っていいのだろうか,マイクが近すぎたかなあ。
次回の舞台も気になる、楽しみな劇団である。
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