
曹洞宗の開祖道元の伝記物語であります。結構生真面目な作りでドラマチックな部分が少なく、いつもの高橋伴明の艶が見られない。まるで宗派一門のためのPR映画のごとくかなり節制をしながら映画を作った感がする。
映像にまず色が見られない。色彩映画だから勿論色そのものはあるんだけれど、高橋のまなざしと言うか、人物に入っていく拘りのようなものが見られない。当然傍観者的なタッチに終始し、道元の懊悩までは描かれない。
道元と対照的な尼僧として内田有紀がまるでキリスト教のマグダラのマリアの如し登場するが、こちらも思ったより彼女の内面に踏み込んでいない。
全体にこの映画への入り方、捉え方は高橋の客観性が顕著である。言い方は悪いがどちらかというときれいごとに終始した感じだが、観客は道元の言葉から禅の真髄を垣間見ることは出来る。ラストの道元の入滅は感動的だが、それでも僕の心を開かせてはくれなかった、、。
映像にまず色が見られない。色彩映画だから勿論色そのものはあるんだけれど、高橋のまなざしと言うか、人物に入っていく拘りのようなものが見られない。当然傍観者的なタッチに終始し、道元の懊悩までは描かれない。
道元と対照的な尼僧として内田有紀がまるでキリスト教のマグダラのマリアの如し登場するが、こちらも思ったより彼女の内面に踏み込んでいない。
全体にこの映画への入り方、捉え方は高橋の客観性が顕著である。言い方は悪いがどちらかというときれいごとに終始した感じだが、観客は道元の言葉から禅の真髄を垣間見ることは出来る。ラストの道元の入滅は感動的だが、それでも僕の心を開かせてはくれなかった、、。
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