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男たちの大和 YAMATO (2005/日)(佐藤純彌)

2006-01-03 11:06:34 | 映画遍歴
最初から何故か泣けてしまう。号泣はないものの2時間ずっと涙が止まらない。こういう映画も珍しい。演出、脚本ともごく普通。だが、この映画を作る思いというものが並み半端でないというのがわかってくる。
なぜ彼らは犬死を承諾したのか、自分の姿を将来の日本に委ねたのか、、。
その切実なテーマは世代を超えてがんがん伝わってくる。膨大な時間をかけた戦艦大和の朽ちるまでのあの執拗さはまさにこの心情によるものなのだ。
男の映画にしなかった余貴美子 、鈴木京香ら女優陣の演技 、この映画のテーマを深く表現した仲代達矢。筆舌に尽くしがたい、素晴らしい。
戦後60年を過ぎ、そろそろ戦争そのものを忘れようとしているわれわれに警鐘を与える映画だと思う。
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