大正時代、大杉栄、辻潤等政治的革命を目指した人たちの闘い、その裏には結局男女の愛の争いがうごめいていた、、。島村抱月まで繰り出す登場人物の多さ、そしてその時代に闘い、敗残し、埋もれていった革命者たち。
ほとんどが女性俳優で演じ繰り広げられる大正絵巻。服装も時代考証が行き届き、豪華絢爛。俳優たちは実にこの3時間の長丁場を学生演劇の殻を破り、見事演じきった。
後半になってから一堂に彼らが邂逅する出会い場面はこの舞台の白眉だ。それから奈落の底に転げるように、彼ら革命者たちは己の信条と引き換えに、市井の人間たちが営んできた愛の渦に苦しみ、のたうち回り、そして敗残する。
見事の一言。素晴らしい時間の共有。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます