寡作のホ・ジノと「シュリ」の両名優ががっぷり四つの演技戦が期待される作品です。私には苦手な時代ものですが、さすが格調が高く二人の競演をじっくり演出しています。
王と出身の科学者という身分的には似ても似つかない二人だが、肩書を取れば、遠く北極星を見るようなまなざしと志は全く同一の人間であった。そんな二人の友情と、王とはいえ植民地状態の国情を過去のお国柄に結び付けている。
演技的にはチェ・ミンシク がどうしても優勢になってしまうので、ハン・ソッキュは少々分が悪いが、それでも高貴な王を高らかに演じている。
ホ・ジノとしては絵作りに才能を彷彿させるものがあるが、やはり過去の名作の勢いには及びはしない。
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