4編の倒叙ものである。それぞれ本当によく考えられている。そんな殺人手引書が実際あるかのように思われる。それほど専門的なそれぞれの殺戮方法である。(よくぞこんなことを考えた!)
でもそれぞれつまらないところからほころびが始まる。やはり完全殺人はないのである。そう思いたい。
そしてほっとした後のエピローグである。だいたいボクはあの手引き書を作成したのは、海埜刑事だと思っていたので、どえらい間違いをしたんだなあと自分を戒める。
このエピローグ2がまたすごいどんでん返しだ。ほんと、深水先生はミステリーファンの気持ちを鷲掴みにつかんで離さない稀有な才人だ。この作品は今年のベストテンに入るだろうなあ、、。
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