朝鮮半島の政治情勢にあまり詳しくない吾輩としては、2時間強、かなりその執拗な政治問答に閉口しつつあったが、それでも俳優たちの熱い思いはストレートに感じていた。それほど、アツイ映画であった。良質の骨太映画であります。
そしてあの、男の真摯な友情を感じるラストシーンは秀逸だ。このシーンのために2時間が設えていたといっても過言ではない名シーンである。胸の中を熱いたぎるものが湧き出てくる。いたく感動する。
演技的には主要3人がとてもいい。甲乙つけられないほどみな熱演。ファン・ジョンミンはスパイとしての強弱を彼の持ち味で的確に演じる。これ以上ない演技です。
もとより、チョ・ジヌン、いい俳優になったね。凛とした複雑な政治家を演じ、それはそれは目を見張るほど。役的に拾い物のイ・ソンミンも印象に強く残る。
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