
是枝の作品って、初期はともかく、最近の10年ほど、交互に秀作、凡作を繰り返している感が私的には感じています。そして今回は○の方です。でも、本作でも愚痴を言いたい、、。
①この題名、映画を観る前の先入観に影響しすぎるのでは。最初はそうかなと思い始めたが、だんだんモンスターなんてほとんどないことに気づく。あるとしたら人間が創り出す現代の薄っぺらいモンスター空気感か。
②是枝にしては時間軸の先・後送りの映像を前後して編集しているだけで、全然苦労しとらんではないかい。少々ずるいぞ。
③でもこうして見終わって思い返すと、永山瑛太だけが犠牲を大きく払ってる。ちょっと理不尽。こんな普通のどこにでもいる教師にこんな十字架を背負わせていいものなのか。
④まあそれにしても、「人間、誰にも話せないことがある」という究極のテーマは最後に実に美しく光ってる。ピュアだ。でもそこに至るまで、登場人物の取り巻く喧騒を見続けさせられる我々観客は何か騙された感もあるのも事実だ。坂元トリックと言おうか、ええ加減にしなさい!
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