マット・デイモン&ポール・グリーングラスが戻って来た期待の新作だ。久しぶり過ぎて過去の作品ほとんど忘れてる、、。
でも見ているうちに、そうそうこんな感じだったとすぐ思い起こさせる展開。スピーデーでいいねえ。おなじみジュリア・スタイルズも出てきて、俄然張り切っちゃう。でもCIA側がトミー・リー・ジョーンズ。何かテレビで見過ぎ感があり、新鮮感なし。
それより今売り出しのアリシア・ヴィキャンデルが肌も乗ってるし今一番の美貌。今回は彼女の動向で展開が左右されるので、重要な位置を占めている。でもどう考えても、彼女のやってること、バレバレなのに上司のジョーンズさんは見過ごしてばかり。その辺りちょっと感情的にもたつくところあり。
見せ場は相変わらず多い。あの、全世界をかけめぐる盗聴映像のシーンはもう随分慣れてしまっているが、映画的には便利だよね。でも面白い。嘘と分かっていても面白い。でもそのうち本当の世界になるのかもしれないね。
そしてラスベガスのカーチェイス。これは凄いですね。お金をめちゃ使いますね。贅沢ですね。でも面白い。
本筋となる父親の死因をめぐる探求は急に降ってわいたように今回の主軸となってます。でも、これも今まで全く触れられていないのに、と不思議感も漂いますが、それでもジェイソンシリーズの謎を一貫するにふさわしく、面白いことには変わらない。
ヴァンサン・カッセルもいい味を出しているし、何といってもマット・デイモンの魅力は、随分体が逞しくなり青年からおさらばしようとしているようだが、まだまだ捨て切れない。あの寡黙の魅力がやはり全編を貫き、彼を彼たらしている。
この作品、全編一気で見てしまうエネルギーを持っているが、そろそろタネ尽き感も見られるところ。でももう次作が待ち遠しいのだ。
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