どこかで読んだような超驚き設定ににんまりとなる。それを映画にすると結構いちゃもんもつけたくなる部分も多いが、韓国映画だからか意外と違和感がない。日本映画だとこうはいかない。それは正直認めよう。
まあ見ている間は夢中になれて映画館を出れば即忘れてしまう、それこそ娯楽映画の本道だろうが、本作品もまさにそうなのである。いいではないか。この映画から人生の神髄を得ようなんて思う映画ファンもいないだろうし、、。
表向きは超真面目なハイテク会社、けれど実は一部門だけが影のヒットマン集団だったなんて、ミステリーでは読んだ感もあるが、こういうのは実に面白い。この作品はこの部分の企画のみで半分成功していると言える。後はいい俳優を揃えて、アクションにひねりを入れ、かっこよくラストを飾ればそこそこの作品にはなるはず。
で、この映画、意外と常に僕らが重要視していない同僚とのお付きあいだの辞表だのまさにサラリーマン生活にあこがれている節があるんだよね。ひょっとしたらイム・サンユンにそういう志向があるのかもしれないが、でもそこがこの作品の魅力を増しているような気がする。
一点だけ敢えて苦言を言えばソ・ジソプがイ・ミヨンの元ファンだったのなら彼女を初めて見たとき気づかないはずがない。それとやはりイ・ミヨンって中高生の母親役だから40前後なんだろうけれど、ソ・ジソプとのあのピュアラブは何か合わない感じもした。これは僕の好もあるから何とも言えないけれど、、。
見て損はない映画です。冒頭で変なこと言ったけど、しばらくは忘れない娯楽映画でもあります。
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