イ・ミョンセ監督と言えば前作「デュエリスト」の大胆な映像に酔った覚えがあるが、今回は小説家の脳裡をまさしく映像化することによりさらに新たな挑戦をしたといえる作品である。
この映画はミョンセと観客との、ある意味確執であろうと思う。ミョンセは映像を通して観客に問う。君たちは僕の映画を好きなのか、それともただスターを欲しているのか、それを問いたい、と、、。だから、登場人物は極端に少なく、セリフも夢の如しポエムに近いものである。女優はきれいだが、主役のカン・ドンウォンは眼鏡をかけさせられスター映画に程遠いものに仕立ててある。
ストーリーは特になく、ベストセラー作家の脳裡にうごめく白昼夢の映像の処理に力点が置かれている映画といえようか、、かなり自由な映像処理でまるでどこまでが夢でどこまでが真実なのか分からなくなる。映画はますます迷宮に入りどうやって現実に戻ってくるのか分からない展開になってくる。
恐らく初めてミョンセの映画を見た人はこの段階で映画を見ることに躊躇するのではなかろうか、と思われるほど自己耽溺的であります。色調が紺色から黒への段階色が多様され本当に素晴らしい映像であります。恐らく演じている俳優はわけの分からないまま演じていたのであるまいか、と思われるほどストーリー性を排除している。かなり独断的な映画ともいえます。
でも面白い。映像で人の心理を追っていくというのはある意味映像だからこそ出来得ることであり、たまにはこういう映画があってもいいと僕は思う。でも、2時間近く何かを求めてこの映画を見続けるにはもう少し観客におもねる何かがあっても良かったのかもしれない。例えばストーリーをもう少しひねってみたりとか、ミステリーを挿入するとかいくらでも方法はあるはず。
でも、ミョンセは敢えてそれを捨てる。そこが観客への挑戦といわれても仕方のないと言われる所以である。結構評価が分かれる映画だろうなあ、、。
この映画はミョンセと観客との、ある意味確執であろうと思う。ミョンセは映像を通して観客に問う。君たちは僕の映画を好きなのか、それともただスターを欲しているのか、それを問いたい、と、、。だから、登場人物は極端に少なく、セリフも夢の如しポエムに近いものである。女優はきれいだが、主役のカン・ドンウォンは眼鏡をかけさせられスター映画に程遠いものに仕立ててある。
ストーリーは特になく、ベストセラー作家の脳裡にうごめく白昼夢の映像の処理に力点が置かれている映画といえようか、、かなり自由な映像処理でまるでどこまでが夢でどこまでが真実なのか分からなくなる。映画はますます迷宮に入りどうやって現実に戻ってくるのか分からない展開になってくる。
恐らく初めてミョンセの映画を見た人はこの段階で映画を見ることに躊躇するのではなかろうか、と思われるほど自己耽溺的であります。色調が紺色から黒への段階色が多様され本当に素晴らしい映像であります。恐らく演じている俳優はわけの分からないまま演じていたのであるまいか、と思われるほどストーリー性を排除している。かなり独断的な映画ともいえます。
でも面白い。映像で人の心理を追っていくというのはある意味映像だからこそ出来得ることであり、たまにはこういう映画があってもいいと僕は思う。でも、2時間近く何かを求めてこの映画を見続けるにはもう少し観客におもねる何かがあっても良かったのかもしれない。例えばストーリーをもう少しひねってみたりとか、ミステリーを挿入するとかいくらでも方法はあるはず。
でも、ミョンセは敢えてそれを捨てる。そこが観客への挑戦といわれても仕方のないと言われる所以である。結構評価が分かれる映画だろうなあ、、。
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