冒頭の赤い色彩の映像はなかなか興味深かった。それを過ぎるといつものスタートレックに。今回は悪役の存在が微妙です(後述)。見ている間は退屈感はまるでなし。さすがJ・Jだと思う。
今回のハイライトは悪役のベネディクト・カンバーバッチでしょう。微妙なんて、そんな微妙な言い方をしたのは途中で味方だったりするその変幻自在ぶりの悪役だからなのです。(実際宇宙船の内部にもっと悪い上司もおり、そのためか彼の存在が逆に魅力的に良くなってしまう。)ということは、悪じゃあないんでしょう。憎たらしくないんですからネ。実際、クリス・パインを食っちゃってるところもありましたし、、。
ところがこの映画、見ている間は目が爛々と輝いているのですが、こうして何かを書こうとするとすでにもうそろそろ印象が薄くなってるんですね。(これは僕だけの現象かもしれませんが)アクションものでそういうのも結構多いですが、そういう映画とはでも一線を画しているとは思います。では何故なのか。
うーん、はっきりしないが、「ストーリーがあまりない」からなのではないでしょうか。そう、この映画はストーリー重視じゃないんです。あくまでJ・Jは2時間強、未来の宇宙を映像で示すことをファンに示したかったのではないでしょうか。
今考えればちょっとだけ感動したのも、中国人の管制官(ジョン・チョウ)が「私も残る」と宣言したシーンだったり、ゾーイ・サルダナが心からクリス・パインを思っていることが分かるシーンだったりします。要するに仲間意識がこの映画の基調なんですね。(まあ、宇宙船内の映画だから当然と言えばそうなんですが)これはいい。
ただランダムに書いちゃいましたが、映画館にいる間は本当に至福の映画です。これこそエンターテイメント映画の神髄ではないでしょうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます