お気に入りマイク・ リーの新作。今までの作品とは180度違えた歴史人間劇。登場人物は多数で、主人公はこの作品に登場するすべての人たち。それほど徹底した不感情移入作といえようか、そこにあるのは距離を置いたリアリズムである。
200年前の出来事ではあるが、現在世界のどこにでも起こっている政治状況を見つめた作品である。やはり今起こっている香港デモだったり、北京の天安門虐殺事件を思い起こさせる。 そのために、ラストの集会虐殺をハイライトにする。
ラストまでの民衆・権力者たちの行動を「点」とするならば、ラストの集会に対する権力の行使は見事「線」となって、人間の自由への思いと共に輝鵜ことになる。
マイク・リー の一連の作品からは亜流に見える作品かもしれないが、人間へのまなざしの視点は同様である。けれどなあ、、何か、違和感も漂う。
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