前作が面白く期待して読む。でも随分前に読んだので、雰囲気しか覚えておらず、当時はとても新鮮に感じられたものだが、最近はこういうミステリー形式はよく読んでいるので、前作ほどの感動には至らなかった。
途中で、警察学校いうというところは育てるというよりも、落としていくところでもあるのだな、と思うようになる。こんな教育を受けている警官がなぜ通常は愚直に感じられることもあるのか不思議でした。通常の人間だったらほとんど卒業できないのではないか。
6話の話では5話が少し色調が変わっていたことで少々驚きもしたが、他は十分緊張感のある警察ものとして楽しめた。なかでも優秀な桐沢篤の印象が後まで残る。最後の、風間の一言がこの小説の真意を伝えて感動する。名前の通りさわやかな風が一陣吹いた清々しさ。たまらない。
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