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佐々部清監督は出来不出来の差が大きい人である、と思う。「チルソクの夏」「陽はまた昇る」人間本来のやさしさ、思いやり、忘れていた根源的なこころを描いていた初期の作品はストレートな演出で、作品から人の心の融合のような、強い何かを感じさせていたものだ。
ところが、「半落ち」で興行的にも成功したのか、何か素直な人を見る目は健在なのだが、それを売りにするようなところが見え始めたのも事実だ。「カーテンコール」の破綻、「四日間の奇蹟」の人工的なお涙頂戴にいたってはひょとして才能の欠落した人なのかな、と訝っていたが、本作である。
相変わらず泣かせを主とする演出はこちらがどんどん泣いちゃっているものだから、もうどうにでもしてくれと言わんばかりだが、時間がたって歳月が過ぎようとも、人間本来の自然な気持ちは現代でも人のこころに十分に生きているという、もうここまでなると佐々部清の希望のような希求の思いは観客の心にずしんと解けて入り込んでいると言わざるを得ない。
それほど、人間への思いが強いのである。今回は原爆をテーマにしているが、人間として、人間を素直に愛することの尊さを前面に出す姿勢は一定であり、ピュアである。音楽もすばらしく、トーンが透明で初期の作品に多少戻ってきた感がした。
俳優も、女優は演技達者な人を起用しており、見ごたえがあり。男優は重要な役に吉沢悠、伊崎充則など、地味な俳優を使っており、この作品のテーマに合致してなかなか秀逸。「原爆許すまじ」などというメッセージ色のないのが好感のもてた理由でもある。
今日は偶然にも広島に原爆が落とされた日でもあった。
ところが、「半落ち」で興行的にも成功したのか、何か素直な人を見る目は健在なのだが、それを売りにするようなところが見え始めたのも事実だ。「カーテンコール」の破綻、「四日間の奇蹟」の人工的なお涙頂戴にいたってはひょとして才能の欠落した人なのかな、と訝っていたが、本作である。
相変わらず泣かせを主とする演出はこちらがどんどん泣いちゃっているものだから、もうどうにでもしてくれと言わんばかりだが、時間がたって歳月が過ぎようとも、人間本来の自然な気持ちは現代でも人のこころに十分に生きているという、もうここまでなると佐々部清の希望のような希求の思いは観客の心にずしんと解けて入り込んでいると言わざるを得ない。
それほど、人間への思いが強いのである。今回は原爆をテーマにしているが、人間として、人間を素直に愛することの尊さを前面に出す姿勢は一定であり、ピュアである。音楽もすばらしく、トーンが透明で初期の作品に多少戻ってきた感がした。
俳優も、女優は演技達者な人を起用しており、見ごたえがあり。男優は重要な役に吉沢悠、伊崎充則など、地味な俳優を使っており、この作品のテーマに合致してなかなか秀逸。「原爆許すまじ」などというメッセージ色のないのが好感のもてた理由でもある。
今日は偶然にも広島に原爆が落とされた日でもあった。
実は、私もヌーさんと同じく只今、ブログ生活をしています。
今までもブログはしていたのですが、今回はHPを一時閉鎖中です。
私のHPはレンタルサーバーで有料だったんです。
本当は、年間費5000円払って更新するつもりだったんですが、
少しそのサーバーに不満があって更新するのをやめたんです。
その結果、次に良いサーバーが見つかるまでは、ブログでしようかな?
って感じです。
とにかく、これからも宜しくお願いします。
ロビ子
佐々部清作品は2002年に『陽はまた昇る』を観てから年に1度観ています。
2003年の『チルソクの夏』と、2004年の『半落ち』で注目しました。
しかし2005年『四日間の奇蹟』で幻滅の悲哀を感じ、2006年『出口のない海』でも失望しました。
あの雨の神宮外苑の日を「陸軍分裂行進曲」ではなく「ああ紅の血は燃ゆる」を用いた若い佐々部清監督に。
ヌートリアEさんの『夕凪の街 桜の国』を拝読していると、復活の気配が感じられます。機会を捉えて観たいと思います。ご紹介ありがとうございました。
めずらしく映画遍歴が更新されていないと思っていたらこちらだったんですね。
こんなに途切れる筈はないと思っており、もしやダウンでもなされたかと勝手な心配を致しておりました。
昨日は涼をとりに映画館に行きました。
下の階ではこの映画をやっておりましたが、僕は上の階の「天然コケッコー」を見ました。
阪神は強いです。昨年の再現をやっております。