あまり読み慣れない種類の本で、少々面食らった。人間を拷問する描写がリアルで、これは読む人を選ぶというより、どんな善な人でも自分の闇の部分を引っ張り出されるそんな強烈な体験をした。
作品的にはその、時代が違うはずの戦時中らしき時間と、現代の仲良し3人高校生仲間とがリンクしてしてしまう不思議な面白い設定でぐんぐん読ませるが、一歳上の高校生と同棲する母親(しかも主人公と同居)するグロテスクな展開がどうも僕にはいけなく、いやな予感がしていたが、最後になりあの3人組がただ性格破綻し崩壊してゆく下りはもはや追随できるものではなくなっていた。
最後は変にまとめようと思ったのではないか。何か上り詰めたエネルギーが一挙崩れた感がした。最後まで普通でない方がよかったのに、、。
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